「インターナショナルな人間になるには、よりナショナルな人間であること」
日本代表としてメキシコで行われた「MISS UNIVERSE 2007」世界大会に出場し、
満場一致の得票で優勝、世界一の栄冠に輝いた、
森理世さんの講演で印象的だった言葉です。
先日同行した電子機器関連の健康保険組合団体様主催の
森さんの講演でこの言葉を聴き、
世界の人に認められるには、まず世界基準での"美"追求ではないか
と思っていた考えが覆されました。
ミスユニバースの活動は、派手なメイクでのウォーキングもそうですが、
それはほんの一部であって、80%はチャリティー活動だということでした。
世界各地を周り、 HIV撲滅運動や植林をすることが主であるため一年の活動は、
ハイヒールを履くことよりも、ほとんどがスニーカーでの活動だそうです。
そんな森さんが、ミスユニバースに求められる条件として
「インターナショナルな人間になるには、よりナショナルな人間である」
ということを挙げるのはなぜなのか。
それは、世界から求められているものは、
「日本人としてのアイデンティティ」だからだと森さんは言います。
そのために、あらゆる場面で本来の自分を見つめなおし、
自身のルーツに誇りを持って行動をしていくことを心がけたそうです。
ミスユニバースの評価は、1ヶ月間日常生活の様々な場面で審査をされます。
そのため、取り繕いやごまかしはききません。
考え方やミスユニバースとしての活動についてのお話しは、
森さんが世界一に選ばれたのは、森さんの日本人として日本を愛する気持ち、
文化を継承する気持ち、やまとなでしことしての礼儀正しさや奥ゆかしさが
日本人としての森さんの魅力を掻き立て、評価されたのだと確信した内容でした。
森さんは、現在、ダンススタジオであるI.R.M.アカデミーを設立され、
ダンスの指導を自ら行っていらっしゃいます。
ダンスの指導を通して、美しい日本人、
そして美しい日本へつなげていきたいと熱く、謙虚に語ってくださいました。
大変謙虚で、周りを笑顔にすることを大切にしておられる魅力的な方です。
今回は周年記念式典でしたが、他にも「自身に立ち返る」ことを目的とした
キックオフミーティングなどでもお勧めできる講演です。
森理世さん講演情報
土橋昇平