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松木安太郎さん講演同行「人生というゲームの中でーモチベーションコントロールの在り方ー」

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先日、大手金融会社の労働組合様主催で組合員のみなさま約60名向けに
松木安太郎さんにご講演をいただきました。



「今回のブラジルW杯はいかがでしたか!?」
皆さんもご存知!エネルギッシュな松木節でご講演はスタートしました。


物事を始める時、最初にすべきことは目標設定だと松木さんはおっしゃいます。
ただし、今回W杯で日本が活躍できなかった最大の要因は
「優勝」という高すぎる目標を設定してしまったことにあるそうです。


もちろん高い目標を持つことは悪いことではないですが、
その分、アクシデントが起こった際に心が折れやすくなってしまうというリスクが発生します。
日本は初戦で連続失点をし、逆転負けをしたときに、
「あれ...?優勝を目標にしていたはずなのに...こんなはずじゃ...」
というという感覚に取りつかれてしまった。
「いや?!今思い出しても悔しいよ!!」松木さんの叫びに会場も大きく頷きます。


モチベーションには大きく分けて
「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」があるそうです。
外発的モチベーションとは、「試合に勝つこと、大会で優勝すること」のように
「報酬」を得ることが目的のやる気のことをいい、
「内発的モチベーション」とは「サッカーを楽しみたい、上手くなりたい」
と思うことがきっかけで起こる好奇心によるやる気のことをいいます。


そしてこの2つのバランスが、上手く取れているチームこそが
理想のチームであると松木さんはおっしゃいます。
つまり今回の日本チームはこの外発的なモチベーションばかりが先行してしまったのです。


監督として必要なことは、「何が理由でサッカーをしているのか、このチームにいるのか、
選手それぞれの動機・価値観をくすぐること」だそうです。
2種類のモチベーションをバランスよく高めてあげることにより、
それぞれが組織での役割を見出し、最大限の力を発揮することができるのです。


松木さんの熱いサッカー解説はよく「TVで見てる一般の人の感覚に近い」
と耳にすることがあるかもしれません。
ただそれはあえてその場で起こっていることの熱量を
そのままに皆さんに伝えたいという気持ちからだそうです。
それはご講演でも同様、最低限の資料と
あとはその場での聴講者とのコミュニケーションを大事に、
今この瞬間の熱量を非常に大切にされている印象でした。


ご講演の内容はもちろんですが、松木さんの発する言葉一つひとつに
何か目に見えないエネルギーが込められていて、
ただその場にいるだけで胸がグッと熱くなる、そんなご講演です。

MatsukiYasutarou_20140814.jpg

松木安太郎さん講演情報


大川拓馬


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